マーケティング初心者必見!価格設定テクニック

心理学的価格設定のテクニック


商品の価格設定はビジネスの成功を左右する重要な要素です。

まず知っておいて欲しいのは、価格は安ければ良いというわけではない ということです。

実は、値段の付け方には人間の心理を巧みに利用したテクニックがあるんですね。

この記事では、起業家大学 学長で心理学マーケ博士こと中村博が、消費者が思わず財布の紐を緩めてしまう価格設定のテクニックをご紹介します。

知っていれば簡単にできるテクニックばかりなので、マーケティング初心者の方にも大変おすすめです。心理学的な価格の付け方を学んで、お客様の購買意欲を高める方法を探っていきましょう。

消費者心理を利用した価格設定のテクニック

消費者は、価格を見た瞬間にその商品やサービスが「高いか安いか」を瞬時に判断します。高いか安いかの判断に大きく影響しているのが、値段に付けられている数字です。

つまり、価格設定で使う数字を工夫することで、商品やサービスが「お得」に見えるよう演出することができ、その結果、お客様の購買意欲を高めることができるのです。

それでは、消費者心理を利用した価格設定のテクニックをご紹介します。

端数価格

端数価格は、980円や398円のように、少しだけ端数をつけた価格設定です。
いわゆる「安く感じる数字」です。特売のチラシや、キャンペーンの価格設定でお馴染みですね!

消費者は、このような価格を「お得」と感じやすい傾向にあります。

これは、「左端効果」と呼ばれる現象によるものです。数字の左端が1つ小さくなることで、全体的な印象が大きく変わるのです。また、端数価格は正確さを感じさせ、綿密な計算の結果だと思わせる効果もあります。

名声価格

名声価格は、高級感やステータスを強調する価格設定です。
例えば、高級ブランドが採用する価格戦略で、消費者に高品質であるという印象を与えます。

この手法は、価格が高いほど高品質であるという消費者の心理を利用しています。適切な製品やブランドイメージと組み合わせれば、効果的に機能するでしょう。

「価格見合う価値」の提供も必要ですよ

均一価格

均一価格は、商品の価格を均一にすることで複数購入を促す方法です。
例えば、ダイソーやセリアなどの100円ショップや、スリーコインズ、飲食店では、鳥貴族などが均一価格のショップです。

お客様目線で見ると、価格が均一だと予算に応じて買い物しやすいというメリットがあり、商品の比較が容易なため、購買意欲を刺激する効果も期待できます。

在庫を処分したい場合や、まとめ買いを促したい場合に、店内の一角に「均一価格コーナー」を作るというのもおすすめの方法です。

バンドル価格

バンドル価格は、関連商品をセットで販売する方法です。
セット価格、抱き合わせ価格ともいわれています。

例えば、シャンプーとコンディショナーのセット販売などがあげられます。

この手法は、お得感を演出することで消費者の購買意欲を高めることを狙っています。単品での価格より安く感じられれば、セットで購入してもらえる可能性が高まります。

段階価格

段階価格は、異なる価格帯の商品を提供することで、消費者に選択肢を提供する手法です。
「松竹梅」の法則とも呼ばれています。

例えば、基本プラン、中級プラン、プレミアムプランなどを作り、それぞれに異なる価値を提供して比較させます。
3つでなくても、2つでもいいですよ。

2つ、3つの選択肢を提示することで、より安い方が魅力的に見えるのです。

また、松竹梅と3つの価格を提示する場合は、真ん中を選択しやすいという心理を利用することもできます。
この場合は、一番売りたいものを真ん中の価格に設定ます。

割引価格

通常価格(定価)から一定の割引率を提示することでお得感を演出して安価に見せる方法です。

この手法は、消費者の「アンカリング効果」を利用しています。
最初に提示した高価な商品を基準に、その後の価格を比較することで、相対的に安いと感じられるのです。

割引価格を使う時には、
元の価格と割引後の価格を明示する
割引率の大きさを分かりやすく表示する
この2つが重要です。

アンカリング効果を活用した価格提示

アンカリング効果とは、最初に提示された情報(アンカー)が、その後の判断や意思決定に影響を及ぼす心理的な効果のことです。

価格設定においては、次のようにアンカリング効果を活用できるので参考にしてください。

  1. 高めの参考価格の提示
    • 売りたい価格よりも高めの参考価格を最初に示す
    • これにより、実際の販売価格がより安く見えるようになる
  2. 複数の価格オプションの提示
    • 高価な製品と低価格の商品を並べて提示する
    • 消費者は高価な製品と比較して、低価格の商品をより安く感じるようになる
  3. 割引率の強調
    • 元の価格と割引後の価格を明示することで、割引率の大きさを強調する
    • これにより、割引後の価格がより安くお得に見えるようになる

このように、アンカリング効果を活用することで、消費者に商品が安価に見えるよう誘導することができます。

ただし、あまりにも極端なアンカーの価格設定はNGです。アンカリングは、適切な範囲で活用することが重要です。

まとめ 価格設定テクニックを効果的に使おう

この記事では、消費者が思わず財布の紐を緩めてしまう心理学的な価格設定のテクニックをお伝えしてきました。

価格設定は消費者心理を理解することで強力なビジネスツールとなります。
これらのテクニックを実践し、価格設定を見直すことで、売上アップを目指しましょう。価格設定に関する知識を深め、消費者心理を取り入れることで、ビジネスの成功に繋がりますよ。

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