【例文あり】良い口コミを集める方法|新規が増える心理学マーケティング術

良い口コミを集める方法

良い口コミを集めるには、「QSCV(質・サービス・清潔さ・価値)」の4つの視点を意識し、心理学を使って“書いてもらいやすい状況”をつくることが大切です。

「良い口コミを集めたいけれど、どうお願いすればいいのか分からない…」
そんな悩みを抱える起業家・店舗オーナーの方へに向けて、この記事では、新規集客に効果的な「良い口コミ例文」と、実際にお客様にお願いする際にそのまま使える口コミテンプレートをご紹介します。

多くの人がGoogleレビューやSNSの「お客様の声」を見てお店を選ぶ今、口コミはただの評価ではなく、集客につながる営業ツールです。

さらに、心理学を活用した声かけやタイミングの工夫で、口コミを書いてもらいやすくなるポイントについても、わかりやすく解説しています。

なぜ“良い口コミ”が集客につながるのか?

「良い口コミを書いてもらいたい」と考える店舗オーナーは多いですが、そのためにはまず、口コミが、なぜここまで集客に影響を与えるのかを知る必要があります。


その理由がわかれば、ただ「口コミを書いてもらう」だけでなく

  • どんな口コミを書いてもらえばいいか
  • どうすればより効果的に口コミを活かせる

ようになります。

口コミなら何でもいいわけではく、集客に役立つ口コミを書いてもらうことが大切ですよ!

口コミは「最後の一押し」になる

初めてのお客様が、あなたのお店を選ぶ時に決め手になっているのは「料金」や「立地」だけではありません。

実は、多くの人が来店の判断材料として“他の人の口コミ”を見ているのです。

中でもGoogleビジネスプロフィールのレビューやホットペッパーの口コミ、Instagramのストーリーシェアなどは、特に影響力が大きく、良い口コミがあるかどうかで来店の有無が左右されるケースも珍しくありません。

「自分以外の誰かが体験して満足している」という情報は、新規客にとって強力な“後押し”になります。

口コミを読みながら、「追体験」しているわけです

心理学でいう「社会的証明の原理」になる

口コミが集客に効果的なのは、心理学でいう「社会的証明の原理」が働くからです。

人は判断に迷ったとき、他人の意見や行動を手がかりにして自分の選択を決めようとする傾向があります。

たとえば、はじめてネイルサロンに行くとき「ネイルサロン 初めて」で検索した場合、「口コミの数が多い」「体験談が詳しく書かれている」お店に自然と安心感を覚えると思います。これは、「みんなが選んでいる=自分も選んで大丈夫」という無意識の判断が働くからです。

つまり、良い口コミを集めることは、「このお店は信頼されている」と感じてもらう仕組み=社会的証明を蓄積することにつながるのです。

良い口コミは、財産になるわけですね!
計画的にコツコツ集めておく必要がありますよ。

2. 良い口コミには共通点がある!QSCVとは?

口コミが新規集客に強く影響することがわかっても、「実際にはどんな口コミを書いてもらえばいいのか?」という点で悩む方は多いはずです。

実は、良い口コミには、共通点があります。それは「QSCV」です。
QSCVとは、「質(Quality)・サービス(Service)・清潔さ(Cleanliness)・価値(Value)」の4つの視点で、お客様の満足や信頼を高める要素になるものです。

この章では、効果的な口コミに共通する4つの視点「QSCV」について詳しくご紹介します。

Q:Quality(質)|商品・技術の仕上がり

口コミの中でまずチェックされるのは、「施術や商品そのものの質」。
例えばエステなら「肌のトーンが明るくなった」、整体なら「腰の痛みが楽になった」といった具体的な成果や変化が重要です。

曖昧な「よかった」より、「翌日もメイクのノリが良くて嬉しかった!」という言葉のほうが、読み手の信頼を得やすくなります。

S:Service(サービス)|接客や気配り

お客様がリピートを決めるかどうかは、人としての対応に左右されます。
「笑顔で迎えてくれた」「初めてでも丁寧に説明してくれた」など、スタッフとのやり取りが口コミに書かれていると安心感につながります。

サービスの印象は、口コミの“温度”を高めてくれる要素です。

C:Cleanliness(清潔さ)|衛生面と快適さ

特にサロン・整体・飲食など、身体に触れたり滞在時間が長い店舗では清潔感が重視されます。

「店内が明るくて清潔だった」「ベッドのタオルが毎回交換されているのがわかった」など、見えない安心が伝わると、読み手の警戒心がぐっと下がります。

V:Value(価値)|得られた成果・感動体験

最後に「ここに来て良かった!」と思えたかどうか、つまり“価値”があったか
「気持ちまで前向きになった」「帰り道、自然と笑顔になっていた」など、心の変化や満足感が書かれていると、非常に説得力のある口コミになります。

口コミを書いてもらう時には、「QSCV」が入るように例文を見せるなどしてうまく誘導してあげましょう。

「どんな内容を書いてほしいか」は伝えたつもりでも、お客様にとっては意外とハードルが高いものです。

特に、「何を書けばいいのか分からない」「文章に自信がない」と感じて、手が止まってしまうケースは少なくありません。

そんなときに役立つのが、見本として使える例文です。

「こんな感じで書いてください」という見本を提示することで、書くべき内容イメージが湧きやすくなり、実際の口コミ投稿につながりやすくなります。

QSCVを意識した良い口コミ例文テンプレート

この章では、QSCVの4つの要素を自然に含んだ“伝わる口コミ”の例文を、業種別にご紹介します。

例文では「質(Quality)・サービス(Service)・清潔さ(Cleanliness)・価値(Value)」が具体的にどの部分が分かるようにしておきました。

QSCVのところを外してこのままお客様への見本として使っていただいてもいいですし、あなたのビジネスに合わせてアレンジしてもOKです。ご自由に使ってください。

美容サロン向け(ネイル・エステ・ヘアなど)

「フェイシャルエステをお願いしました。カウンセリングが丁寧で安心でき(Service)、施術後は肌のトーンが明るくなった気がします(Quality)。清潔な個室でゆったり過ごせて(Cleanliness)、日頃の疲れも取れました。翌日も化粧ノリが良くて大満足です!(Value)

整体・ジム・ピラティス向け

「慢性的な肩こりが気になり来店しました。カウンセリングで悩みをしっかり聞いてくれ(Service)、施術後は体が軽くなった感じがしました(Quality)。店内は明るく清潔で(Cleanliness)、居心地も抜群。数日経っても楽な状態が続いていて嬉しいです(Value)。」

オンライン系:コーチ・カウンセラー・占い

「ビジネスの方向性に悩んでいた時に、オンラインでセッションを受けました。とても親身に話を聞いてくれて安心感があり(Service)、アドバイスが的確で自分の強みがクリアになりました(Quality)。画面越しでも落ち着ける雰囲気で(Cleanliness)、今では前向きに進めるようになりました(Value)。」

新規集客では、お客様と直接お会いする前に口コミを通じて信頼関係をつくっておくと、リピート施策が非常に行いやすいです。
口コミを集めるのは、骨が折れる作業かもしれませんが、せっかく口コミを集めるのなら、QSCVが盛り込まれた良い口コミを集めたいですね。

書いてもらいやすくする心理学アプローチ

「口コミを集めるのが大切とはわかっているけど、なかなか増えないんだよね~」

こんな悩みを抱えている方も多いかもしれませんね。

そこで、心理学を活用して「書いてみようかな」と思わせるひと工夫をご紹介します。簡単にできることなのでふだんから習慣にしていただくといいですよ。

返報性の原理を使ってお願いをする

人は何かを受け取ったと感じたとき、「お返ししたい」と思う心理が働きます。
これは返報性の原理と呼ばれ、口コミ依頼にも応用できます。

たとえば、施術後に「今日は本当にありがとうございました。よかったら簡単なご感想を…」と、先に感謝を伝えると、お願いが通りやすくなります。

承認欲求をくすぐる声かけをする

「あなたの口コミが、初めての方の参考になります」
こんなフレーズを見たことがありませんか?実は、この一言はお客様の承認欲求をくすぐる効果があります。

「〇〇さんと同じように悩んでいる方のために、もしよかったら一言お願いできませんか?」

こんなお声がけをして「自分の体験が役に立つ」と感じてもらえれば、自然と口コミを書いてくれる確率が高まります。

お願いするタイミングに注意する

口コミ依頼のベストタイミングは“満足している直後”です。

たとえば、あなたが整体院なら、施術が終わり「気持ちよかった!」と笑顔になっている瞬間に願いしましょう。

声のかけ方も「もしよろしければ」「お忙しくなければ」など、心理的な余白を残す表現がポイントです。

書いてもらったあとの対応でリピートにつなげる

口コミは、新規のお客様に来店を決めてもらうための大きなきっかけになります。


でも、その口コミを書いてくれるのは、すでに来店してくれた「既存のお客様」です。


つまり、口コミは「新規集客」と「既存客のファン化」の両方に関わる重要な接点なのです。

せっかく書いていただいた口コミを「ありがとう」で終わらせてしまっては、もったいない。


この章では、口コミを書いてくれた既存のお客様との関係を深めて、リピートやファン化へつなげるための対応のコツをご紹介します。

返信することで絆が深まる

口コミを書いてくれたお客様には、必ず感謝の言葉を返しましょう。
たとえば「素敵なご感想ありがとうございます!またのご来店をお待ちしております。」など、一言あるだけで「絆」が深まります。

改善点を受け止めると、ファンになってもらえる

たとえ口コミの中に改善点が含まれていても、それは期待してくれている証拠です。


「貴重なご意見をありがとうございます。早速スタッフ間で共有し、改善いたします」と丁寧に対応すれば、信頼が生まれ、リピーターになってくれる可能性が高まります。

まとめ|口コミは“自然な紹介”という最高の集客装置

ここまで見てきたように、口コミは新規集客の強力なきっかけであり、書いてくれた既存のお客様との信頼関係を深める絶好のチャンスでもあります。

ただ集めるだけではなく、QSCVという視点で“質の高い口コミ”を育て、心理学を活かした声かけや対応で“ファンづくり”へとつなげることが、これからの時代の集客の鍵になります。

あなたのお店が「選ばれる理由」を明確にし、口コミの力を最大限に活かすためにも、心理学を取り入れたマーケティング戦略を、ぜひ一緒に深めていきましょう。