コト売りとは|価値ある体験を売って顧客の心をつかむ方法

コト売りを解説します


最近、人々の間で「物を買う」よりも「体験をする」ことが大事にされるようになってきました。

この考え方は「コト売り」と呼ばれ、新しいビジネスチャンスとして注目されています。

「コト売りって何?」と思う方もいるかもしれませんが、これは商品ではなく、「楽しい体験や思い出を提供すること」を意味します。
例えば、コンサートや旅行、料理教室などがその一例です。

この記事では、中村式心理学マーケティング、起業家予備校、起業家大学の学長 心理学マーケ博士の中村博が、コト売りがどんなものか、そしてなぜ多くの人に選ばれているのかを紹介します。

これから起業を考えているあなたにも、コト売りを知っておくことで、ビジネスの可能性が広がるかもしれませんよ。

コト売りとは:その起源

「コト売り」というのは、物を売るのではなく、人々が体験できるサービスや活動を提供してお金を稼ぐビジネスのことです。

21世紀に入ると、インターネットが普及し、さらに多くの人が様々な体験を求めるようになりました。これが「コト売り」が注目されるようになった大きな理由です。

起業を考えているなら、物を売るだけではなく、お客様が喜ぶようなユニークな体験を提供することを考えてみてはいかがでしょうか?

コト売りの種類と具体例

コト売りにはさまざまな種類がありますので、いくつかの例とともに簡単に説明しましょう。

体験型イベント

例:音楽フェスティバル、ワークショップ、エスケープゲーム
説明:参加者が直接体験することで楽しむイベント。集客力があり、記憶に残る体験を提供します。

旅行・観光

例:旅行ツアー、地域の観光体験、冒険旅行
説明:日常から離れた特別な体験を提供。自然や文化を楽しむことで、人々に新しい発見や学びを提供します。

教育・スキルアップ

例:オンラインコース、料理教室、スポーツクリニック
説明:知識や技能を身につけることができるサービス。趣味や仕事に役立つスキルを学ぶことができます。

ウェルネス

例:ヨガレッスン、フィットネスクラブ、スパトリートメント
説明:心と体の健康をテーマにしたサービス。リラックスや運動を通じて、生活の質を高めることができます。

サブスクリプションサービス

例:定額で楽しめる映画や音楽のストリーミングサービス、食材宅配
説明:毎月一定の料金を支払うことで、継続してサービスを受けられます。新しいコンテンツを定期的に楽しむことができるのが魅力です。

パーソナライズサービス

例:オーダーメイドの旅行プラン、個人向けコーチング
説明:個々のニーズに合わせてカスタマイズされたサービス。お客様一人ひとりに合わせた特別な体験を提供します。
これらはほんの一例ですが、コト売りは基本的に「何かをする」ことを売っているビジネスのことを言います。起業するときは、お客様が何を求めているかを考え、それに合ったユニークな体験を提供することが大切です。

コト売りのメリット

コト売りト売りのメリットを、顧客と提供者の両方の観点から、分かりやすく説明しますね。

顧客にとってのメリット

コト売りは、新しい体験や楽しい思い出を提供します。物を買うよりも、人生に彩りを加えるとができるんです。パーソナライズされたサービスを通じて、自分だけの特別な体験ができます。

それにより、以下のようなメリットがあると言われています。

  • スキルアップや自己成教育やワークショップなどの体験を通じて、新しいスキルを学んり、個人的な成長を実感できます。
  • 物よりも体験にお金をうことで、長期的に幸福感が高まると言われています。

提供者(あなた)にとってのメリット

あなたがコト売りを提供するメリットは、以下のようなことが考えられます。

  • 差別化が容易に:独自の体験を提供することで、競合との差別化が容易になります。
  • 口コミ効果: 感動満足を提供できれば、顧客が自ら体験をSNSなど共有してくれることが多く、自然な宣伝果が期待できます。
  • 柔軟な価格設定: 物ではなく「価値」を提供するため、価格を柔軟に設定でき、利益率を高めるこが可能です。


コト売りのメリットを活かして、顧客が喜ぶようなサービスを考えてみましょう。

コト売りの課題

コト売りには多くのメリットがありますが、一方でいくつかの課題も存在します。それらの課題と可能な克服策について、起業初心者にもわかりやすく説明しますね。

体験の質の維持と向上


一貫した品質の高い体験を顧客に提供し続けることは、時に難しい場合があります。
この克服策としては、サービスの標準化と従業員のトレーニングに投資し、顧客に安定した質の高い体験を提供する体制を整えましょう。

顧客ニーズの変化への対応

顧客の好みやニーズは常に変化しています。これに迅速に対応することが求められます。
マーケットのトレンドを常に調査し、フィードバックを活用してサービスをアップデートすることは必須です。

顧客獲得コスト

新しい体験を生み出す場合、新規顧客を獲得するためのマーケティングには、多額のコストがかかることがあります。
ビジネスとして成り立たせるには、リピーターを増やすことに注力し、口コミやリファラルプログラムを活用して、低コストで顧客獲得を目指しましょう。

季節性や流行の影響

体験は季節や流行に左右されることがあり、一年を通して安定した収益を上げることが難しい場合があります。オフシーズンには特別なプロモーションを行ったり、様々なタイプの体験を提供することで、季節の影響を分散させましょう。

競合との差別化

時に、他の事業者との競争が激しく、差別化が難しいことがあります。
克服策としては、独自の価値提案を明確にし、他とは違うユニークな体験を提供することで、差別化を図りましょう。

コト売りは、ただ単に「モノ」を売るのではなく、「経験」という無形の価値を提供するビジネスモデルです。課題はありますが、これらの克服策を通じて、顧客に喜ばれるサービスを提供し続けることができれば、成功につながります。

起業する際には、これらの課題にしっかりと向き合い、解決策を考えることが大切ですよ。

まとめ:コト売りのサービスを提供して顧客の心をつかみましょう

コト売りはただの一時的なブームではなく、これから長く続くビジネスの形です。今の時代、人々はモノを持つよりも、心に残る体験を大切にしています。

この流れに乗って、コト売りはお客様にとって忘れられない経験を作り出し、お店や会社のファンを増やすチャンスを持っているんです。この記事が、そんな新しいビジネスの世界への第一歩になれば嬉しいです。みなさんもこれからの時代にぴったりの、価値ある体験を提供することで、成功の道を歩み始めましょう。

心理学の視点から、コト売りの商品を作りたいという方は、起業家大学で一緒に学んでみませんか?